2018/11/30
ライフセービング講習会
11月24-27の4日間、沖縄県北谷町サンセットビーチで開催されたベーシックサーフライフセーバー資格の講習会のインストラクターを担当しました。(同時開催でアドバンスサーフライフセーバー資格も開催)
僕自身が初めて受講した時、アドバンスを受講した時も同時開催だったので、昔の自分を思い返すことが多く、とても気持ちの充実がありました。ライフセーバーの現場の第一線に立つ事は、僕の心の問題で3年前に終わりにしましたが、そのあとSUPを通して、自身の海の世界が広がり、ライフセービングの見方や考え方も大きく変化していく自分もありますが、僕の原点であるこの講習会の指導という活動はこれからも大切にしていきたい時間です。
(2006.9.アドバンスサーフライフセーバー資格講習.宮古島)
今回の講習生はベーシック・アドバンス共に5名ずつ。
知っている後輩達もいて、より刺激を受ける毎日でした。
ここでは基本となる救助の方法や考え方を学び、またアドバンスレベルでは基本からの様々なケースへの対応や細かなケアを学ぶ内容です。
もちろん救助に必要な体力もです。
僕自身はこの講習の中で、自分の100%に集中してくださいとポイントでアドバイスさせて頂きました。
自分の100%を知ることは海に出る上でとても大切で、救助の際も自分の100%を越えると事故に繋がりかねません。
早起きがえらい訳ではありませんが、朝海に入ったり、体を動かすことで自分の体や気持ちと対話する。疲れがあるなとか部分的に筋肉痛だなとか、そこからどれくらい動きのパフォーマンスに影響するか。。。などの時間がライフセーバーには必要だと僕は思っているからです。
そこからのコンディショニング能力も大切です。
現場でのパトロール時も、食事の時間や食べる物、睡眠時間と意識して、パトロール中の休憩以外でトイレに行きたくならないようにコントロールもしていました。
今でもSUPのDWで外洋練習する時には、ゴール予想時間を立てます。
それはこの距離、この海域、このコンディションならこういう海になっているだろうなという想像力とそこに合わせる自分の力のタイムの予想のズレがなければない程、安全なトレーニングに繋がるからです。
度々友人で先輩である方に陸上サポートをして頂いた時も予想タイムを伝えて、25kmのトレーニングで1分差がなかった時、兵後さんは日本の鉄道みたいですねと笑って出迎えられたことがあります。
朝練をしないライフセーバーっているの?というのが僕が現場に入っていた時の笑い文句でした。
どんどん自分を高めることへ楽しくチャレンジして欲しいと思います。
受講生に対しては、とても目的がしっかりしていると感じました。
僕が受けた時の気持ちは資格にしかなく、今回の受講生は来期へ活かしたいという子が多く、自分達の活動する現場に向かっている事に驚きました。
そして同年代だった昔の自分を考えた時には、少し恥ずかしい想いを持ちました。
「ここにライフガードは何人いると思う?」
。。。僕がフルで現場に入ったシーズンにその時のディレクターAiiiiiiさんに言われた言葉。
この意味は当時の僕には理解できず、行動に移すことはもちろん出来ていませんでしたが、
僕自身はそんな先輩方に恵まれ、長い月日をかけて今ようやくそんな海LIFEを追い求めていけるようになり、
でもでも海は深く、まだまだ底が見えません。
ベーシックの子達は同一会場で真剣に取り組むアドバンスメンバーから刺激を受けたり、背中を見て、追いかけたいと思った子達もいると思います。
アドバンスメンバーは、もちろんここがゴールではなく、ライフセービングに捉われない海力をどんどん追求していって欲しいと思います。
そして僕は現場に出ずとも、そんな姿を見せられるインストラクターでありたいと思いました。受講生の皆さん、お疲れ様でした!!
アスリートの点からも振り返りたいと思います。
前回沖縄でベーシックサーフライフセーバーの資格講習が開催されたのが4月。
ここも僕が担当しましたが、実はそれ以来トレーニングで泳いだ事はありません。2週間前に仕事先の子が受講する為に400m泳いだだけでした。(それも200m+100m+100mみたいな感じです。)
しかしSUPレースの中で、より推進力を得る事に集中し楽に漕ぎ続けることをつき詰める日々の生活は、ライフセービングに必要なボードコントロールやパドル、スイムでの水のキャッチ感はかなり研ぎ澄まされており、水の中での抵抗感が強い僕でもフィットネストレーニングにかなり順応できた事に驚きました。
ライフセービングだけではSTAND UPすることや道具が増えるパドルの扱いはなかなか難しいですが、SUPができるとライフセービングのフィットネス部分に関しては、とても効果的でした。
1年前からラントレを入れたり、春からは自転車トレーニングをしていたことで、砂浜ランにも適応出来ました。
ただ、今回の講習を通して来季SUPレースに向けて、ライフセービングトレーニングは心拍を上げる上でかなり有効!積極的に取り入れていきたいと思いました。
今回受講したメンバーはじめ、誰かやる気のあるライフセーバーを見つけて、お互いを高め合えるパートナーを探したいと思います笑