2023/8/28

人生山あり谷あり

先月末の自身の世界選手権から早1ヶ月…。

“Time flies”と英語で言うように、時間というのは飛んでいってしまうように早く過ぎていきます。

この8月末は、大好きな陸上の世界選手権が連日続きました。

選手一人一人のエピソードは知りませんが、ニュースになるような発言やインタビューから、改めてアスリートの発するエネルギーの強さと魅力を感じ、スポーツという精神は、国が違えど、船で海を渡るように繋がり、共感できるモノだと日々感じていました。

“sportsmanship”という言葉が生まれた意味を、改めて強く感じたところです。

 

なかでも、女子10000mで残り数十Mまでトップを走り、転倒、12位に順位を落としたハッサン選手は、ゴール後も笑顔で競い合った選手を讃え、その後のインタビューでは、

「バランスを崩してこけちゃったわ」

「人生山あり谷あり、だから人生は美しいのよ」

とゴール直後に言ったそうです。

速さでは順位を落としたけれど、アスリートとして、人としての強さは、金メダルと同等、それ以上の強さをみせた、とても尊いパフォーマンスだったと、痺れさせられました!!

 

失敗から学ぶ時間には、当人でないと分からない(計り知れない)価値があります。

失敗という表現より、試練と発するべきかな?と個人的には思います。

 

スポーツ選手は勝つ事にこだわり、勝つことに貪欲に日々取り組み、ハッサン選手も並々ならぬ努力の日々があったはずですが、勝ちだけではない価値がある事もまた、最前線で真剣にスポーツをしているトップ選手達は理解しているんだと思います。

そんな本物の選手に、スポーツの世界の価値(カネ)が動くんだと思います。

 

僕自身、9月に開催されるISA世界選手権の代表選考会で出場権を獲得できず4位に終わりました。

悔しい想いは当然ありましたが、プロセスや結果から、先日のM2Oに向けて自分が活かせる教訓を得れたこと、一定の成果を持てたこと、次に繋げられることがありましたが、帰ってくるなり、身近な人に結果だけで「残念でしたね」と言われ、物凄くイヤな気持ちになったことがありました。

 

僕自身は、ハッサン選手級の人としての強さはありませんが、上位に入った選手達の強さは認めているし、自分で失敗したこと、判断が甘かったこと、それでもここまで取り組んだ結果に対しては悪くなかったなと考えれた事、6ねんぶりに兄に再会し力をもらったことを含め、善いことも悪かったことも色々と得た遠征でした。

Hawaii遠征を終え、より一層そう思える自分がいます。

常に真剣に取り組むからこそ、振り返って生まれる強さがあると思っていたから、許せない想いを持ったことがありました。

残念だったかどうかを言えるのは、本人とスポンサーの方だけだと思ってます。

 

そんな陸上に感化されながら、自分も身体を動かしていた先週半ば、身体に異変が起きて、練習を中断…

数日様子を見ていましたが、治らず、治療院に通い、今日病院で診察してもらった結果、腓骨神経麻痺で全治5ヶ月の診断。

 

「人生山あり谷あり、だから人生は美しい」と、僕は笑って言えるんだろうか?