2018/8/17

ライフジャケットとAED

今年に入ってSUPをする際のライフジャケットについて、よく話を問われることが多いです。

単にタイミングとして、だと思いますが。

僕なりの(SUP時の)ライフジャケットについての考えを書きたいと思います。

 

このライフジャケットに関する話は、以前の、そしてまだまだこれからに向けての現状のAEDとよく似ていると思います。

AEDについては、ライフガードを主としていた時から現場や指導の場で学び、伝えることがありました。

「AEDは万能な機械ではない」

AEDの解析や通電を必要とする結果は、心臓の心室細動という状況でのみになります。

ただし一般的に誤解されている(いた)のが、AEDがあればOK。全ての心臓が止まっている人に使えるという認識です。

AEDはもちろんあれば優れた機械ですが、大切なものは人の手で行うCPRとの掛け合いです。

今回はAEDがメインの話ではないので、ざっくりと笑。

 

ライフジャケットについてですが、そもそもライフジャケットはどういうものか、です。

ライフジャケットは浮くためのものです。言い換えると沈まないための物です。

よくライフジャケットは溺れないための物と言われたりもしますが、違います。

僕がライフガードをしていた時、フルウエットスーツとライフジャケットを着用していて、重溺(溺れて意識がなくなった状態)になった大人の方に出くわした時もあります。

 

本題のSUP時についてですが、確かに水慣れしていない初心者の方がライフジャケットを着用するのは落水した際に有効です。

ただし、初心者の方でも水の中で浮く術を持っている場合は、必要ない場合も多いと思います。

夏でいうとライフジャケットを着用することで、より暑さを感じる結果となり脱水状態に陥りやすくなる。

実際初めて間もない方達は「落ちないように」漕ぐからです。

また、落水した後の再乗艇がライフジャケットがあることで登りにくいという点もあります。

SUPという浮力体、それと自身を繋ぐリーシュコード(根元も含め)のチェックが問題なければ、僕は基本的には必要ないと考えています。

動きやすい格好の方が、より洋上を楽しめますしね!!

 

ちなみに僕は外洋に出る時だけリーシュコードを着用する以外、基本的にはリーシュコードを使わないようにしています。

コンディションを見極めて、感覚としては裸で練習するイメージです。

波乗り練習で例に例えると、人に迷惑がかからないよう人のいないポイントで入りますが、ボードを流してしまわないように一瞬一瞬、一本一本集中することをとても大切にしていますし、リーシュに頼らず自身が落水しない、泳がないようにすることが大切で、それと共に自身で泳ぐ力をつけることも大切という考えです。

僕の考えをオススメはしませんが、皆さんも安全とは何かを考えて準備されることをオススメします。

 

ライフガード第一線で頑張ってた日々が懐かしい。。