ABOUT SUP

SUP(スタンドアップパドル)とは?

「SUP」と呼ばれるニュースポーツ “スタンドアップパドル(ボード)” は、大きめのサーフボードの上で立ち、専用のパドルを使って漕いで進み、サーフィンと同様に波に乗ったり、クルージングをしたり、レースをしたり、フィッシングや洋上でヨガをしたりすることもできます。 SUPと言っても沢山の楽しみ方があり、子どもから年配の方まで沢山の方がこの数年で虜になって世界中で楽しまれています。私もそのうちの一人です。

SUP(スタンドアップパドル)レースとは?

SUPの国内レースは主に海・湖・川にブイを打ちコースを決めて、6km~15km程の距離設定でレースを開催されることが多いです。
スプリントレースでは500m〜1kmくらいのレースもあります。
私が取り組むSUP styleは、レースが主です。
レースで使用する板の長さは国内では12.6ftがメジャーとなっていますが、14ftクラスやそれ以上の長さのunlimitedクラスでのレースもあります。2019年シーズンでは日本でも14tクラスでトップクラスが戦うレースが増えそうです。
私がSUPのスタイルで大切にしていることは、自然のコンディションを最優先することです。これはSUPを楽しむ「Fun」にも安全の「Safety」にも必要なことだと思っています。
レースボードのSUPはスピードも出やすく、波がなくてもフラットな海面を楽しみ練習することもできます。波乗りも僅かなうねりに板を乗せることは出来ますし、自分の身長サイズの波、それ以上の波にも乗ることができます。
風が強い日は無理に向かい風や横風を受け続けて漕ぐより、風向きを見て、風に押されて波をつかまえていくダウンウインド(DW)コンディションを真剣に楽しんだりします。

SUPに乗る前はライフセービングスポーツをしていた僕ですが、遠くの海により漕ぎ出せる深さにも出会えましたし、立ち上がったことでそのままの通り海の視点も変わりました。
SUPは年齢だけではなく、海を楽しむ幅も持たせてくれる最高のツールだと思います。
私自身、SUPはS(自然と)U(上手く)P(パドルする)遊びだと思っています。
自然とどれだけ上手に付き合えるかは日々の楽しみですし、自然環境とどれだけ寄り添い漕ぎ進めるかが、僕が全力を尽くすレースへのLife Styleです。

2016 年シーズンからの3シーズンはハワイの島から島に渡るレースMolokai to Oahu paddle board world championship(通称:M2O)を1年の大きな目標に取り組んできました。
世界一過酷な海峡横断レースと言われ、ハワイのモロカイ島からオアフ島までを漕ぐ32マイル(約52km)のレースです。
このレースは1年の中で、SUPやサーフスキー、アウトリガーカヌーや6人乗りのカヌーなど様々なカテゴリーの世界大会が開催されています。
僕はサーフスキーで一度、SUPで2度完漕しています。
昔、ビーチからビーチに漕ぐ1wayイベントに参加したことがあり、その距離は2,3kmでしたが、スタートとゴールが違う1wayレースにとても楽しさを感じたことを覚えています。
そのレース後にハワイではこういうレースがあり、島から島に渡るレースがあるんだよと教えてもらったのが、僕が初めて聞いたM2Oのお話でした。

  その当時はハワイ諸島も恥ずかしながら知らず、てっきり5kmくらいの距離をイメージしていました。笑
そんなイメージの中で「僕もそんなレースに出てみたいなぁ」と声に出したすぐ、「お前には無理」と先輩から言われたことに、漠然としたイメージの中、悔しさまでではないですが寂しい想いをした自分がいました。
そこから僕のチャレンジが時を待つように進み始めます。

国内ではKanaka沖縄が夏と冬に開催するレースだけが外洋DWレースです。
外洋レースは主に風を受け、波を乗り繋ぎ(サーフィン)しながらのレースになります。
ルールはシンプルで、スタート地点とゴール地点の2つのみで、コース取りのルートは人それぞれ。風の向きや潮の流れを読み、ナビゲーションしながら進む。
陸から遠く離れた深い海を漕ぐフィールドは、リスクも沢山ありますが、それも含めて自然の中での人間力が求められるレースです。
はるか昔、人類が新大陸を目指し、航海したような…また島国日本も古来は海洋民族で海を往来した歴史があり…そこに限りなく近いレースかなと思っています。

僕自身のSUP初レースは、この外洋DWレースからでした。
SUPはこの数年で世界中に広がり、東京の次の五輪、パリ五輪から正式種目に加わるだろうと言われています。
そしてこのコンペティションは前者のコースレースになると思います。
私自身はこのデジタルな時代だからこそ、人力という原始的で、且つ大自然の中で強い人間力が試される外洋レースに魅力を感じています。
より海の広さと深さを学び、大自然のパワーを感じる外洋レースに価値を見出しています。

SUPにチャレンジしよう! SUP(スタンドアップパドル)はレース用から初心者用まで様々なボードの種類があります。コンディションや道具をしっかり選べば、初めての方でも安定して乗り、楽しむことができると思います。 自身でパドルを使って漕ぎ出すと、ゆっくりなスピードでも水を切り、風を切る海上散歩の感覚が、とても気持ちいいですよ。是非チャレンジしてみて下さい。目線が高いのでカヤックとは違った爽快感を楽しめます。 上手になりたい、レースに出場したい想いを持った方はぜひ恩納村で一緒に漕ぎましょう。