2020/9/12

NSPパドル その②

前回に続き、NSPパドルのご紹介。

今回はNSPパドルの86サイズ(青)について。

 

NSPインターナショナルライダーのTyが昨年の2019年シーズン、このパドルを使用しながら数多くのレースに出場して活躍していました。

思い返すと、僕自身がNSPのパドルに興味を持ち、試してみたいと思ったきっかけは、彼が「ボードメーカー」のパドルで活躍する姿を観たからだと思います。

↓Tyのパドルの説明

 

 

僕自身はqbの86サイズのパドルを使用し続けたこともあり、違いを求めてNSPの81サイズのパドルを最初に手にしました(86サイズは時期が遅れて日本に入ってきたこともあります)が、前回パドルのアクシデントがあったことを機に、オンズカンパニーの松井さんから86サイズも興味はありませんか?と機会を頂いたことで、このひと月、86サイズで練習させて頂いています。

 

まずパドルについてですが、ブレードが大きくなれば1回のキャッチで捉える水は大きくなり、1度に進む距離は長くなりますが、当然捉える水の量が増える分、重さを感じて疲れを感じやすくなるというのは、どこのどのパドルを使っても同じです。(パドルの形状:コンケイブの入ったものは同じブレードサイズでも話は別です)

 

NSPのパドルについても、ブレードデザインが同じなので、パドルの特徴となる癖は変わりませんが、サイズが大きくなることで漕ぎ心地はサイズ感以上に大きく変わります。

このひと月使用する中で、はじめは81も86サイズもほぼ同じ長さで漕ぎ始めましたが、すぐに疲れを感じたことでこの長さではないと調整し直しました。

ブレードが大きく長さがあると、同じフォームで漕ぐと腕や関節への負荷、負担が大きくなってしまい、重い感覚の中で疲れやすさを強く感じるようになってしまいます。

僕はダグアウトボードに乗ることがほとんどなので、パドルは基本的にはボードタイプに乗る方より短めに設定していますが、86サイズは僕の身長と同じ長さに調節していて、今は水をキャッチするインパクトを自分の体の近くで受けれるように意識した漕ぎで、練習しています!

↑僕のパドルの長さ設定の違い

パワーのある方には、86サイズをオススメ出来ますが、qbの同じ86サイズよりも水を多く捉える感覚があるので、しっかり漕ぐにはそれなりのフィジカルが必要になってくると思います。

使い分けとしては、加速するシーンの頻度が少ない(一定のリズムで漕げるターンの少ない)レースやサーフがメインなのではないかと考えています。Foilには81より86が合っていると思います!

大きめのブレード=スプリントという考えもありますが、加速するにはコンパクトなブレードで初速を早くする考えを僕は持っているので、スプリントに関しては86サイズではなく、やはり81サイズがオススメ!

 

86サイズでガッツリ漕ぐことを検討される方は、話だけではなく試し漕ぎを勧めたいと思います。

僕自身もパドルの使い分けをさせてもらえるような話を頂くまでは、1本のパドルでやってきたので、こういった使い方が万人の方になかなか出来ないことは理解しています。

NSPのパドルは、パドルメーカーのパドルと比較すると安価ですし、2本持ちも現実的な値段ではありますが、どちらか1本を選ぶなら僕としては前回アップしたNSP81サイズのパドルが多くの皆さんに愛用してもらえるように現時点では思います。

ボード以上にどんなコンディションでも共に突き進む大切なアイテムなので、ぜひ自分に合ったパドル、よりパフォーマンスを高めて楽しく漕げるパドルを探してみて下さい!